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新型iPhoneで注目の廉価版、価格を下げてまで投入する意義

新型iPhoneで注目の廉価版、価格を下げてまで投入する意義

obnos 2018-07-17

米アップルは例年9月に新型iPhoneを発表する。2017年は、iPhone 8、iPhone 8 Plus、iPhone Xの3モデルだった。予想では2018年も3モデルとなり、iPhone Xの後継モデルと、その大画面モデルがハイエンドモデルとして登場するもようだ。

 注目は3つ目のモデルだ。6.1インチとiPhone Xより大きく、大画面モデルよりは小さい中間的な画面サイズになるとされる。アップルに詳しい著名アナリストのMing-Chi Kuo氏は、同モデルが700ドル前後で発売され、販売シェアは55%になるとしている。

 大画面モデルながら価格を抑えられている理由は、まずディスプレーに有機ELではなく全画面液晶を採用することだ。アップルはiPhone Xを投入した際、全画面モデルの実現には端を折り曲げた有機ELディスプレー「Super Retina Display」の採用が鍵だとしていたが、実はこの説明は正しくない。

 例えばiPhone X以前の2017年8月に発売された米Essentialの「Essential Phone PH-1」は、液晶ディスプレーながら全画面を実現。iPhone Xではトレードマークとなった、画面にせり出したカメラ部分「ノッチ」まで用意していた。

 アップルは2018年に発表する廉価版の大画面モデルで液晶ディスプレーによる全画面を実現し、iPhone Xスタイルのスマートフォンを一気に普及させる狙いがあるとみられる。価格を抑えるために背面カメラを1つに減らし、ステンレスの外装を採用しないなど、iPhone Xのハイエンドモデルとの差異化も図るという。しかし、廉価版モデルが上位モデルより大きな画面を備えるとなれば、iPhone選びが難しくなりそうだ。

新型の登場で平均販売価格は下がる?
米Market Watchは、米調査会社のM ScienceがまとめたiPhone購買パターンの経年変化に基づき、分かりやすいグラフを紹介している。

これによると、2017年11月のiPhone Xの発売以降、iPhoneのラインアップの中でiPhone Xが最も多くの販売台数を確保した一方、iPhone 8とiPhone 8 Plusを合計した販売台数はiPhone Xを常に上回っている。Kuo氏が予想する廉価版全画面モデルの販売シェア55%と比べると、2017年のiPhone Xのポジションを担うことになりそうだ。

 iPhone Xの価格は999ドルからで販売シェアが最も高かったことから、アップルの平均販売価格を押し上げてきた。Kuo氏の指摘通り廉価版モデルが成功すれば、2017年に上昇した平均販売価格を押し下げることになる。

新しいスタンダードへの移行を加速
廉価版モデルの成功は必ずしもデメリットだけではない。アップルがiPhone Xで示した新しいスタンダードへと急速にシフトさせるメリットもまた大きいからだ。

 例えばiPhone Xに搭載したTrueDepthカメラは、指紋よりもセキュリティを大幅に向上させるFace IDに対応する。セキュリティとプライバシーの向上はiPhoneブランドで重要な要素の一つだ。

 さらにiOS 12では、TrueDepthカメラを用いて顔の表情や舌、視線を読み取り、絵文字のアニメーションを作成する機能が向上する。現状は用意された動物の絵文字のみに適用できるAnimojiだけだが、自分の顔の絵文字を作って動かせるMemojiが加わる。

 AnimojiやMemojiはメッセージアプリの中だけでなく、FaceTimeの通話中にリアルタイムで合成することも可能になる。コミュニケーション分野における活用の拡大が見込まれるのだ。

 Animojiは若い世代こそ活用しそうな機能だが、これまでは最も高価なiPhone Xでしか利用できないという矛盾があった。廉価版iPhoneにTrueDepthカメラが備われば、コミュニケーションアプリの魅力を高め、ユーザーを囲い込む効果が期待できる。

ユーザーのボトムアップに重要
改めて前述のグラフに目を向けると、2017年から2018年にかけてもiPhone 6やiPhone 7が一定の勢力を維持し続けていることが分かる。

 アップル自身はiPhone 6の販売を終了済み。ただ、中古品や整備品が新興国をはじめ、アップルと契約していないMVNO(仮想移動体通信事業者)などを通じて販売されており、在庫確保の争いも激しいという。

 一方、iPhone 7についてはアップルが現在も販売を続け、価格は549ドルから。A10 Fusionプロセッサを備え、AR(拡張現実)アプリも動作する。2017年モデルはiPhone Xだけでなく、4.7インチのiPhone 8も価格は699ドルからと実質的な値上げになり、iPhone 7に一定の支持が集まっている。

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 2018年モデルが発売されると、上記におけるiPhone 6のポジションがiPhone 6sもしくはiPhone 7に、iPhone 7のポジションがiPhone 8にそれぞれ代わることになる。最も安いモデルとなるiPhone 6sは、同社が推すARアプリの実行も可能である。

 最新モデルが売れることはもちろん重要だが、アプリの実行環境をはじめ、ユーザーのボトムアップを図る観点で、2018年モデルは重要な位置付けとなりそうだ。

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